代表者より

 秋津塾のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。

 長い歴史を持つ日本の文化は私たち日本人にとってかけがえのないものであるにも関わらず、近現代(とりわけ戦後)の日本社会はそれを重要視せず、西洋文化を吸収することこそが重要であると考え続けてきました。学校教育においても同様に日本の文化や古くからの知恵については重視されず、中学~大学の受験でもほとんど出題されず、そのため進学塾でも当然扱われません。「うちの子を良い大学に」と願って我が子を進学塾に通わせる家庭が多い現代ですが、どんなに学校や進学塾で勉強しても悲しいことに自分の国の大切な文化や知恵について充分に学ぶことはできません。子どもたちだけではなく、年長者を含めた現代の日本人の多くは自国の文化を学ぶ機会を得ずに成人になっています。そのため家庭でも子どもや孫に自分たちの国の文化を伝えることができない状態ではないでしょうか。

 私自身も現代の日本社会に生まれ育ち普通の公立の学校で普通に学んできたため、恥ずかしながら自分の国の文化や教えについてほとんど知らずに来てしまいました。例えば中学や高校の音楽の授業ではフランスの「おおシャンゼリゼ」やイタリアの「オーソレミオ」などの西洋の楽曲は習いましたが、日本の民謡を習った記憶は全くありません。国語の授業でことわざを学んだ記憶もありませんし、社会の授業で全国各地にどんな特産物があるかもほとんど学びませんでした。古事記も名前しか知りませんでしたし、実語教に至っては存在すら知りませんでした。その他にも着物や和食、華道、茶道、武道など、日本の文化を何ひとつきちんと学んできませんでした。大学受験では一年間浪人して毎日勉強しましたが、日本文化や古い教えについては一切勉強しませんでした。

 最近こういった自分自身や日本社会の現状に対して危機感を抱くようになり、令和7年5月、日本の文化や古くからの知恵を中心に学ぶ塾「秋津塾(あきづじゅく)」を東京文京区に開きました。上記の通り私自身がまだまだ勉強中であるため、一方的に教えるというよりも、日本文化や知恵を次世代の子たちが学ぶことのできる場所を提供しながら、大切な自国の文化や教えを生徒たちと一緒に楽しく学んで共有するという形を取っています。

 また、「教育方針、目的」にも記しましたが、現代の日本の慢性的なマスク社会やいびつな男女平等社会についても私は懸念しています。

 マスクについては、コロナ禍以降「マスクは個人の判断」という考え方が蔓延し、そのことに触れるのがタブー視されてしまっています。しかしながら「初顔合わせ」、「会社の顔」、「顔が広い」などの言い回しが日本語にあるように、顔は人間社会で信頼関係を構築するのに非常に大切なものです。「個人の判断」で終わらせるのではなく、このような昔からある慣用表現を紹介しながら、顔を隠さずに見せ合うことの大切さについて生徒たちと一緒に学んでいきたいと考えています。

 男女平等のことについては、男女はもちろん機会的、また総合的に平等であるべきですが、性質の違いは歴然としてあり、そのことにはきちんと向き合う必要があります。性質の違いを認めた時、どちらが上ということではなく、男性には男性の役割があり、女性には女性の役割があるという考え方になるのが自然です。伝統的にはそれが「男は仕事、女は家庭」や「男は度胸、女は愛嬌」などといった言い回しになるのでしょう。一人ひとりの個性はもちろん尊重すべきですが、伝統的な考え方を差別的だと全否定するのではなく、それも古くからの知恵の一つとして尊重すべきです。当塾では将来的には男の子に教えること(例えば歴史や偉人のことなど)と女の子に教えること(例えば和食や栄養のことなど)とをそれぞれ分けて考えることも視野に入れています。

 長くなりましたが、当塾の趣旨にご理解のうえ、ご入塾いただければ幸いです。

無料学習塾秋津塾 主宰 森本貴大(もりもと たかひろ)